日本造園建設業協会

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造園工事基幹技能者

デザインコンクールとは 応募方法 審査結果 審査会の様子と講評 歴代の結果



審査会の様子


審査委員の講評(名前をクリックすると表示されます)
委員長 藤 井 英 二 郎 千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授
委 員 添 野 龍 雄 国立教育政策研究所教育課程研究センター教育課程調査官
文部科学省初等中等教育局参事官付教科調査官
角 南 勇 二 国土交通省公園緑地課緑地環境推進室長
島 田 正 文 社団法人日本造園学会企画担当常務理事
鎌 田 幸 生 全国高等学校造園教育研究協議会理事長
土 金 徳 治 全国高等学校造園教育研究協議会副理事長
岡 田 藏 司 社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会参与
枝 吉 茂 種 社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会未来委員長
佐 藤 四 郎 社団法人日本造園建設業協会会長
樋 口 敬 記 社団法人日本造園建設業協会事業委員長
高 橋 一 輔 社団法人日本造園建設業協会技術委員長

◆審査委員長


藤井英二郎(千葉大学園芸学部緑地・環境学科教授)

第33回全国造園デザインコンクールには、全国から404件のデザインが応募されました。

昨年の411件に比べてやや少なかったもののその7割強を占める農業高校の数が増えました。

造園デザインコンクールに対する関心が広がっていることの表れかと思います。

高校生では優れたデザインが結果的にいくつかの高校に集中することになりました。

指導に当たられた先生方の努力と熱意に改めて敬意を表します。

大学生ではその質に大きなバラツキが見られ、このコンクールに対する取り組みの多様さが窺えました。

高校生のデザインには一生懸命この課題に取り組んだ様子と指導された先生方の努力が表れていました。

大学生のデザインには自由な発想で楽しく取り組んだ様子が窺えました。

造園空間は人と植物をはじめとする生き物がともに生活する場ですので、そのデザインには人と生物の要求を合わせ充たす総合力が必要ですし、何よりも多様で楽しい生活体験が必要です。


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◆審査委員


■添野 龍雄(文部科学省初等中等教育局参事官付教科調査官)

造園空間をデザインする時には、知識や技術を身に付けていることは当然ですが、そこに暮らす人々、そこを利用する人々、そこを見る人々など、常に人の存在を前提としたものでなくてはならないし、それを考えることで素晴らしい作品が誕生していくものと思います。

今回も個性的で素晴らしい多くの皆さんの作品に触れることができました。
長野県須坂園芸高等学校の丸山さんの作品は、幾何学模様と植栽を巧みに組み合わせていると感じました。

同校の前川さんの作品は空間を有効に活用し、工夫の跡が随所に見られます。

二人とも、自分の今までの学びをうまく形にできたのではないでしょうか。

多数の素晴らしい作品の応募がある一方、応募してくる高等学校に偏りが感じられてきています。

今後は、造園を学ぶより多くの生徒が造園デザインを学び、作品を制作し、本コンテストに応募してくださることを、ご指導してくださる先生方にお願いいたします。

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■角南 勇二(国土交通省公園緑地課緑地環境推進室長)

今回はじめて審査に参加させていただきましたが、全国から4百件もの応募があり、しかも作品のレベルが高いことに驚かされました。

次代の造園界を担う若者たちが着実に育ちつつあることを大変頼もしく思うと同時に、熱心に指導されているであろう先生方に深く敬意を表する次第です。

ただ、中には、理念が先行して独り善がりになってしまったものや、設計条件の把握が十分でないものなども見られました。

カリキュラムの関係上難しいのかもしれませんが、いいものを数多く見て、設計したものがどのように使われるかを想像する力をさらに養ってほしいと思います。

そんな中で、国土交通大臣賞に選ばれた前川今日子さんの作品は、「自然から得た季節の恵み」をテーマに、訪れた人に「やすらぎ」、「散策」、「感動」、「喜び」を与える様々な工夫が施されていました。

屋上であることを忘れさせるくらいに豊かな緑が提案され、しかも排水の確保や軽量土壌の使用など屋上緑化の留意点にしっかり配慮がなされていました。

都市のヒートアイランド現象が憂慮される昨今、このような屋上を全国各地の都市に出現させたいものです。

都市の緑は、私たちの潤いのある暮らしに欠かすことのできない社会基盤です。

造園デザインは、そんな緑を生活空間にどのように取り込んで行くかを具体的な形にして示す、重要な仕事です。

学生の皆さんには、是非、さらに研鑚を積まれ、緑豊かな生活環境づくりに実際に活躍して欲しいものです。

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■島田 正文((社)日本造園学会企画担当常務理事)

 (社)日本造園学会では、今回より、由緒ある造園デザインコンクールに本学会長賞を設けさせて戴いた。

ところで、本学会では、従来からの「学」に加えて「技術」の充実等を目指し様々な活動を推進してきているところである。

また、既設の賞との関係をも考慮し、本賞を「全作品の中で、新たな技術開発に資する最も独創性や先進性を有する作品」とさせて戴いた。

このような背景のもと、受賞作品としては、立地環境や災害発生時における公園内部の安全・安心な空間の創造、周辺都市公園とのネットワーク等を目途とした「緑の堤防」を中心とする計画技術はもとより図面の表現技術等にも優れた小林睦美さんの作品を選ばせて戴いた。

今後とも、良質なランドスケープの保全・再生・創出に向けて、計画から管理運営に至る各種の技術的提案をともなった多数の応募が期待される。

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■鎌田 幸生(全国高等学校造園教育研究協議会理事長
                    (群馬県立勢多農林高等学校)

今回高校生の部では、306点の作品が出品されました。

学校数では35校、昨年出品していなかった7校から新たに出品があり大変うれしく思います。

全体的に力作揃いで、各学校での熱心な取り組みに感謝申し上げます。

例年のように、住宅庭園部門、実習作品部門で優れた作品が多く見られました。

街区公園部門では、スケール感を大きく欠く作品や街区公園とは何かもう一度考え直す必要がある作品が見られました。

学校間の情報交換や合同での研修会など工夫をされ、作品内容の充実を図れる工夫をお願いいたします。

次回もより多くの高校から力作の応募を望みます。

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■土金 徳治(全国高等学校造園教育研究協議会副理事長
                     (埼玉県立熊谷農業高等学校)

昨年より高校生の作品が増えており、特に公共的空間部門への応募が著しく増加し、課題条件に対しての理解が深まったように思います。

今後も質の高い作品を期待できるでしょう。

作品全般については、大学生はアイデアを盛り込んだものが多く、高校生は表現力の高いものが多かったように思います。

しかし、応募作品の中には、応募要領に合致していないものが幾つか見受けられ、細かい配慮をお願いできればと思います。

今回、選にもれた作品の中にもアイデアや表現力の高いものも見られました。

日造協のホームページ上に入選作品が掲載されていますので、次回作品に参考にして頂ければと思います。

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 ■岡田 藏司((社)ランドスケープコンサルタンツ協会参与)

このコンクールは昨年、国土交通大臣賞が設けられ、今年はさらに造園学会賞が創設されました。

この二つのプライズにより、このコンクールは名実ともに斯界の権威ある催しとなったといえます。

昨年までの造園建設業協会長賞やランドスケープコンサルタンツ協会長賞、高等学校関連の賞は、いわば内輪のプライズであり、大臣賞や学会長賞となると、同レベルの賞といえますので、それに見合った出題内容や応募規定等、そろそろ見直しの時期にきているのではないでしょうか。

もちろん、33年という歴史の中で、数々の成果をあげてきたことは特筆すべきことですが、また出題する事務局のご苦労を思うと簡単なことではないと思いますが、ご一考を。

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■枝吉 茂種((社)ランドスケープコンサルタンツ協会未来委員長)

全国から寄せられました多数の作品を、楽しく審査させていただきました。

高校生の部ですが、「住宅庭園部門」については何れも庭園の構成力、図面の表現力に素晴らしいモノを感じました。

ただ、「街区公園部門」につきましては、残念ながら『公園』のイメージを捉えきれていませんでした。

「公共的空間部門」は、昨年より設けられた部門で、応募件数は少数でしたが、屋上緑化を楽しく表現していました。

大学生の部ですが、「住宅庭園部門」では、高校生より勝る作品が少なく感じましたし、他の2部門においても新鮮なコンセプトを感じる作品があまり無かったことは残念でした。

本コンクールも33回を迎えましたが、参加される方々及び指導される先生方には、近々の審査員講評をご覧になり、「造園デザインコンクール」に求められているモノを確認されることをお願いし、来年もより多くのご応募をお待ちしています。

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■佐藤 四郎((社)日本造園建設業協会会長)

今年も多くの優秀な作品の応募があり、主催者として大変うれしく思います。

昨年度より国土交通省、(社)日本造園学会のご後援を頂き、国土交通大臣賞を創設、今年度より(社)日本造園学会長賞を創設することができました。

今後も関係各位のご協力を得ながら内容の充実等を図り、このコンクールが、次代を担う若い方々の挑戦の場としての役割を担うことが出来ますよう、引き続き鋭意努力していきたいと思います。

また、この場をお借りして、趣旨にご賛同・ご協力いただいております関係者の皆様に御礼申し上げます。

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■樋口 敬記((社)日本造園建設業協会事業委員長)

本コンクールの応募数は年々増加する傾向がみられ、本年度も404件もの応募があった。

応募内容をみると、身近で取り組みやすいこともあるのか、住宅庭園部門が62・2%と最多である。

この中で私が関心を持ったものの一つに、住宅庭園でありながら、樹木の炭酸ガス吸収効果をテーマに取り組んだ作品だ。

これは、1年間の家族人数分の炭酸ガスを樹木で吸収させることを視野に入れたデザインである。

これまで炭酸ガスの吸収量をテーマにするのは、公共緑地や官民の屋上緑化等で昨今の社会的ニーズを踏まえ環境対策として計画する例が多いが、住宅庭園でこの点を考慮したことに意義を感じた。

1992年の地球環境サミット開催以来、公共機関を主体に環境対策を取り組む例は増え、当初は生物の多様性や緑の二酸化炭素の吸収効果等の存在価値に重点を置いた政策が多かった。

そして、最近では都市緑化基金が推進している社会・環境貢献緑地評価システム(SEGES)のように、環境対策の対象を民間まで、評価項目を景観・環境教育・レクリエーション等にまで広げている。

今では、住宅庭園は家族が憩い楽しむ空間として審美性評価に重点を置いてきたが、昨今の社会的趨勢を鑑みると、地球やさらに地球環境問題も視野に入れた社会的環境評価も加えたらいかがだろうか。

これらの視点は、建築で意匠と構造があるように、庭園でもデザインと環境等の構造の双方の概念が必要と思う。

また、個人が「コミュニティの中でこそ生きられる」ように、住宅庭園も孤立したのでなく、「地球の景観を構成し、より良い自然環境の部分を構成している」視点が必要になってきているようだ。

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■高橋 一輔((社)日本造園建設業協会技術委員長)

今回のコンクールで、(社)日本造園建設業協会長賞を受賞した住宅庭園部門の丸山美穂さんの作品は良くできている。

デザイン上のテーマ(チェッカー)を設定。日常生活に対応してのゾーニング。モダンで飽きない庭空間。

概観透視図の建物をノンカラーで表現し、造園空間を強調する手法 ―― 等々の工夫と指導教官のご努力が感じられる。

このデザインを実際につくることを考えると概算工費は約1千万円くらいだと思われる。

また、実現すると素晴らしいと思う佳作の韋宇欣(イウキン)さんの作品も、ゾーニングを深く考慮しての計画手法は素晴らしいものがある。


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