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| ■デザインコンクールとは | ■応募方法 | ■審査結果 | ■講評 | ■歴代の結果 |
| ■藤井英二郎委員長 (千葉大学園芸学部教授) 第37回造園デザインコンクールには、全国から347件の応募がありました。 昨年よりわずかに減ったものの、従前の農業高校、農学関連大学に加えて工業高校、工業大学からも応募があり、応募範囲の広がりとして注目されるところです。 昨年の表彰式で住宅庭園部門に比べて見劣りする街区公園デザインに対して期待を述べましたが、今年は太陽光発電、風力発電、雨水活用などのエコロジカルデザインや、稲や野菜の栽培活動も可能なデザイン、さらには世代間交流を促すデザインなど、今日の環境や社会が抱える課題をしっかり受け止めたデザインがみられました。 こうした優れたデザインがより多くの高等学校から提案されるようになるためには、造園好きの先生に加えて地域の造園会社、自治体との連携も重要です。今回、大学生の実習部門で東京農業大学短期大学から特に優れた成果がありましたので、審査委員長特別賞を授与することに致しました。高校生の実習の目標にしていただければと思います。 ■添野龍雄委員 (文部科学省初等中等教育局児童生徒課産業教育振興室教科調査官) 今年もすばらしい作品をたくさん拝見することができました。応募していただいた皆さんに感謝するとともに、御指導いただいた先生方にお礼申し上げます。 造園というのは農業の一分野ですが、非常に広範な内容を受け持っています。ビジョンを図面にする技術、そこでは芸術的なセンスや植物材料はじめ多くの素材に関する知識も必要です。また実際に形にする上でも、形となったものを維持し、育て上げる上でもいろいろな知識と技術が必要です。それらをバランス良く身に付けることにより、すばらしい図面を作り上げることができると思います。 文部科学大臣賞は今年度も入賞数が群を抜いていた長野県須坂園芸高等学校とさせていただきました。6年連続の受賞となりますが、須坂園芸高校の皆さんには今後もより一層のレベルアップを図っていただくとともに、そのほかの学校の皆さんも目標を定めて取り組み、一つでも多くの作品を仕上げ、応募していただきたいと思います。 ■梛野良明委員 (国土交通省都市・地域整備局公園緑地景観課緑地環境室長) 本年も多くの素晴らしい作品、楽しい作品を審査する機会が得られたことを光栄に思います。大学生や高校生をはじめとする応募された皆様、そしてご指導された教育関係の皆様に対し、心から敬意を表します。 環境問題に対する関心が高まる中、昨年に続き、環境をテーマにした作品が多かったのが印象的でした。興味深かったのは、住宅庭園部門において、外部からの見え方、連続性などにも配意した作品が見られたことです。このコンクールの技術的深化がうかがえる例と思います。 一方、昨年も述べさせて頂きましたが、住宅庭園部門における居住者の視点に対する配慮、街区公園部門、公共的空間部門における設計条件に対する理解が十分でない作品が散見されたことは、今後工夫の余地があるものと思います。 そのような中で国土交通大臣賞を受賞した長野県須坂園芸高校の野口惠理さんの作品は、設計条件を良く理解し、壁面緑化の提案や施工材料にも配慮した素晴らしい作品でありました。 今後のますますのご活躍をお祈りいたします。 造園は、何もない空間をデザインし、人々の生活に潤いを与える仕事です。来年も多くの方が、夢を与えてくれるような楽しい作品を応募されることを期待します。 ■鈴木誠委員 (社団法人日本造園学会理事) 新たな技術開発に資する最も独創性や先進性を有する作品を授賞対象とした、社団法人日本造園学会長賞の受賞作品の制作者は、須坂園芸高校2年生だった。 「家族が快適に過ごす庭」と題された作品名には住宅庭園の基本が謳われている。住まう人本位のデザインからは外れない、という意思表示だろう。一見落ち着きのある和風の庭に、独創性・先進性を感じさせる隠し味(庭のインフラストラクチャ)が込められていた。 居室からも見え隠れするブドウ棚、庭の景色のアクセントともなる家庭菜園。天からの恵み「雨水」を利用する壁泉と池には隠れた工夫が。雨水をバイオシステムでろ過して壁泉と池に供給し、また庭の打ち水や、灌水に利用するというのだ。夜の庭灯りには太陽光利用(ソーラーシステム)が仕組まれている。 若いうちから斬新なアイデアを出すこと。夢をもつこと。その実現にはいずれ技術が、そして社会が追いつくものと考えよう。 ■土金徳治委員 (全国高等学校造園教育研究協議会理事長) 本年も多くの素晴らしい作品をご応募いただきありがとうございます。 今回高校生の部では、31校から220点の作品の応募がありました。工業高校や普通高校からの応募もあり、大変うれしく思います。各校の熱心な取り組みに感謝申し上げます。 作品については、「エコ」や「環境」など身近でかつ重要なテーマをデザインに盛り込み、細部にまでこだわった作品が多くなってきました。 また、例年に比して、CAD図面のレベルが高くなりました。しっかりとしたコンセプトの基にデザインされ、なおかつ細かい配慮がなされていました。 今後とも、CAD学習の成果として、本コンクールに応募していただければと思います。 ■鈴木一志委員 (全国高等学校造園教育研究協議会副理事長) 昨年度と比較すると、全体的に応募校・応募作品とも若干減少しましたが、各校とも熱心に取り組んでいる姿勢が窺われました。 高校生部門では、複数の作品を応募していただいている常連校が数校ありますが、先生方のご指導の賜物と感謝しております。今後このような学校が少しでも増えることを期待しております。 作品の内容は、高校生らしい夢のあるもの、詳細にこだわったもの、環境に配慮したもの等が目に付きました。 来年度も、高校生らしいフレッシュな感覚と設計主旨にこだわった作品が寄せられることを願っております。 ■前澤洋一委員 (社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会業務担当理事) 今回も347点に及ぶ多数の作品応募があり、各部門とも大変な力作が目立ちました。とりわけ街区公園は、高校生・大学生ともに応募数が増加し、内容的にもコミュニティの中で果たすべき役割や位置付けを十分理解し掘り下げた作品が多く、公共空間に関する理解と関心が拡大してきているように感じました。 ランドスケープコンサルタンツ協会長賞には、王芸潔さんの街区公園の作品「遊歩園」が選ばれました。 シンプルながらもヒューマンスケールにかなった、バランスのとれた平面・立面の空間構成、また一般にも通用するほどの優れたプレゼンテーション力が高く評価されました。 今回残念ながら受賞されなかった方々も含め、参加された全ての皆様が、造園界で新しい時代の開拓に貢献されんことを期待します。 ■村岡政子委員 (社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会監事) 今年も、素晴らしい作品が多数応募され、特に、実習作品の充実に目を見張りました。 全国から寄せられた、高校生、大学生、若手造園家の方々の生き生きとした作品を拝見し、造園を志した頃の新鮮な感覚が蘇ってくるように感じました。 入選されなかった作品の中にも、豊かな発想や瑞々しい感性に彩られた作品が数多くあり、大変刺激を受けました。 社団法人ランドスケープコンサルタンツ協会長賞を受賞した兵庫県立大学大学院の王芸潔さんは、この春に大学院修了後、ゆくゆくは中国へ戻り、ランドスケープ計画設計の仕事に就きたいと話しておられました。 日本で学んだことを生かして、母国でのご活躍を祈念いたします。 また、関係者の方々の永年にわたる熱意とご努力に心から敬意を表します。 ■卯之原昇委員 (社団法人日本造園建設業協会技術副委員長) 今回も多くの応募(一般5名、大学生15校122名、高校生31校220名)をしていただきました。 その中から、社団法人日本造園建設業協会長賞には、高校生の部、街区公園部門の木藤美知香さん(長野県須坂園芸高等学校)の「街の中のオアシス空間」を選出しました。 当作品は、香りの木々の「散策ゾーン」、芝生広場の「陽だまり広場ゾーン」、流れを中心にした「水のせせらぎゾーン」の3つのゾーンに分かれ、広く利用者に親しまれる作品でした。 全体的に作品のレベル差はみられましたが、個々の努力に対して感謝いたします。今後も多くの応募をお願いするとともに、多くの若者が造園業界において活躍されることを期待しております。 |
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