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全国都市公園整備促進大会開く
景観緑三法の活用へ
防災公園も積極整備求める
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砂防会館(千代田区)で開かれた
全国都市公園整備促進大会の模様
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「全国都市公園整備促進大会」は、全国都市公園整備促進協議会、国営公園整備促進協議会、大都市公園緑地問題協議会の都市公園3団体が共催で11月19日、東京・千代田区平河町の砂防会館において開催された。
大会は冒頭、土屋正忠全国都市公園整備促進協議会会長(東京・武蔵野市長)があいさつ。
今年は多くの災害が国土を襲い、未だ不便な生活をされている方も大勢いる。我々は日頃から公園の重要性を訴えているが、昨年は大幅な予算の削減で新規事業のみならず、継続事業にも影響が出ており、厳しい状況といえる。しかし、公園は市民が利用する機能だけでなく、ヒートアイランド対策、観光、生物の保全、地域活性化など、さまざまな形で活用され、非常時には、10年前の阪神・淡路大震災でも経験したが、焼止まりや避難地として役立ち、今回の中越地震でも生活支援や復興拠点となり、その重要性を再認識している。我々は確信を持って公園の整備にあたり、関係者に強く理解を求めていく――とした。
次いで、蓮実進国土交通副大臣は、公園は、国民の生活に欠かせないものと痛感している。さまざまな機能をはじめ、桜など四季の移り変わりを演出し、文化の一部だ。また、緑は国の重要な施策として、道路、河川その他事業にも盛り込まれている。財政は厳しいが社会基盤の整備は不可欠。積極的に取組んでいく――と述べた。
さらに、野呂田芳成公園緑地等整備促進議員連盟会長は、公園は、皆さんの努力にもかかわらず、未だ国民一人当たり8・7㎡に過ぎず、先進諸国の20~30㎡には遠く及ばない貧弱な状況といえ、それだけにもっと緑地の整備に力を入れなくてはならない。国として国民の生活を守るために必要なものをきちんと確保できるような改革が望まれる。景観緑三法では、かねてから必要だと思っていた里山や山林も含めて保全・再生できるものとなった。私のふるさとに「国の宝は山なり…」といういい言葉がある。日本は万葉の昔から植林を行い美しい国土をつくってきた。私たちも頑張っていかなければならない――と語った。
次いで意見発表では、静岡県熱海市と大阪府高槻市が発表を行い、その後、大会決議を採択、閉会した。
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財政 ・運営検討特別委員会を設置
協会の基本的方向などを検討
初会合を11月30日に開催
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財政・運営検討特別委員会が11月9日開催されました。
この特別委員会は、委員長に成家会長、副委員長に副会長、委員として、総務・技術・事業の常任委員長と総支部長で構成されています。
この特別委員会では、本年、3月に策定された「日造協事業強化緊急対策」が暫定的な対応案であったので、根本的な事項である「協会活動の基本的方向、協会組織のあり方、会費を含む財政基盤」の検討を行うこととしています。
また、作業を進めるため、専門部会を置き、部会長には佐藤副会長を、また、専門部会の委員は会長から委嘱され、第一回会合が11月30日に開かれました。
この専門部会はこれから毎月1回程度開くことを予定し、1年をメドに委員会で成案を作成することとしています。
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当協会が作成
チップ及び堆肥の特記仕様書(案)
チップ及び堆肥化のガイドライン
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当協会は、みどりのリサイクルに関して、「チップ及び堆肥の特記仕様書(案)」(チップ及び堆肥化のガイドライン)を発表した。
剪定枝や落ち葉などを含む植物発生材については、平成12年に廃棄物処理法とリサイクル法の改正が行われ、企業の環境に対する責任が明確化、近年はみどりのリサイクルが進み、剪定枝や落ち葉などについて、廃棄物ではなく、リサイクル材との理解も広まってきたといえる。
しかし、まだまだ周知されている状況とは言えず、行政担当者レベルでも、剪定枝などが、単にゴミとして認識され、処理費用による維持管理費の増大など、公共事業のコスト縮減、さらには事業者の経営を圧迫するなどの影響も噴出していた。
このため、ガイドラインでは、みどりのリサイクルへの理解を促すだけでなく、これまで造園に関わるものが蓄積したノウハウを盛り込み、実際の業務で利用できる仕様書として取りまとめた。
今後、発注機関をはじめ、市民にも広くアピールし、各地、各関係諸機関での導入が期待される。(詳細2面)
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【樹林】
緑を子ども達の手の届くものに
東京工業大学 井上 寿

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都市景観の向上、ヒートアイランドの抑制、憩いの場、自然とのふれあいの場の創出など、緑豊かな潤いのあるまちづくりを目指し、様々な方法で都市空間に緑を増やす努力が続けられている。このことは当然ながら評価すべきだし、必要なことで、今後もどんどん増やしていくことが望ましい。しかしそれを子どもの視点から見ると、多くは“手の届かない”緑に見えてしまう。 公園の注意書きに「木登りは危険」、「芝生養生中」、「草花はとらないで」など禁止事項が目に付く。大人も、木に登ることは危険で木を傷めること、草むらは入ると虫に刺されるし、犬や猫の糞尿で不潔等など、自然は触ることさえ許されないもののような表現で子ども達の行動を制していることも多い。
東工大仙田研究室では子どもの成育環境に関する様々な調査を行っている。近年、公園面積が10㎡/人を超える大都市近郊での調査を実施した。全国共通だが、やはり学校校庭か公園しかあそぶ場所がない現状が浮き彫りになった。であるにも関わらず、子ども達に使われていない公園が結構多い。あそび方法も鬼ごっこくらいで、自然あそびはほとんど見られない。禁止事項が多すぎることや、子どものあそびを意識した緑の計画という視点がない気がしてならない。さらに変質者の出没など危険だから子ども達だけで公園に行ってはいけないと保護者から指導されている事例も少なからず見受けられた。
一方、子どもの頃のあそび体験の思い出に関する調査からは、土を掘り起こしたことや、木になった果物をとって食べたことがとても印象深く記憶として残っており、直接自然に触れる体験の重要性が指摘された。
近所の柿の木に登り、鈴なりになったおいしそうな柿を木の上で食べ、見つかって怒られたり、時にはその柿が渋柿で大変な思いをしたり、先まで行き過ぎると枝が折れて落ちたりする。このような経験は大勢の年輩の方々は当たり前のように経験してきたはずである。しかし今の子ども達にとって、果物はお店で売っているもので、採るなら家族で遠出して果物園に行かないと体験できない。
子ども達は木登りによって達成感、満足感を得るだけではなく、危険とはどういうものなのか、自分の運動能力や判断能力がどの程度のものなのか、さらには木の肌触りや葉の柔らかさを通じて自然のすばらしさや偉大さまでも自ら感じ、学びとることができる。
少しずつ冒険遊び場など自己責任において自由にあそぶことができる場が増えてきた。すばらしいことだが、まだ常設ではなくイベント的に開催されるものが多い。子ども達にとってイベントはどうしても“大人が用意してくれる”ものになってしまう。
子ども達には日常的な体験が非常に大切で、毎日の生活の中で様々なことを自ら発見し、思いついたらすぐ行動し挑戦する。それは成功することもあれば失敗することもある。自然はその挑戦を受け入れるだけの力をもっているし、子ども達は挑戦を通して多くのことを学んで成長していく。大人はそれを心配しながらもある程度距離をおいて見守るべきだと思う。
子ども達の絶え間ない挑戦に耐え、再生できるだけの緑量、挑戦意欲を掻き立て、思いのまま行動できる植栽計画、そして、なによりそれらの行動を許容し、やさしく見守る大人の意識が、現代の子ども達を取り巻く環境には必要なのではないだろうか。
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| 4面 |
【総・支部だより】
市民参加ビオトープ推進
ガイアドームの挑戦
鳥取県支部
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賑わいを見せる公園
(奥が間伐材ドーム)
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再生可能資源による市民農園・
花壇づくり、自然再生のための
サスティナブルコミュニティ
ガーデンシステムのイメージ
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鳥取市内の中心市街地に、昨年小さな街区公園が再整備された。高齢者しかいない寂れた地区の公園は、地区外から若者が入り込んで荒廃し迷惑施設とされていた。鳥取大学と鳥取環境大学の教員や学生が協力して、地区のお年寄りと粘り強く話し合い、市民花壇や流れ、芝生などのある公園に生まれ変わった。休日には演奏会、古本市、落語会などが開かれ、水辺に遊ぶ子供たちの声が弾むようになった。この公園にはソーラー発電を搭載した間伐材ドームがあり、夜間照明の電力を供給している。リサイクルレンガの舗装、流木の標識。今年鳥取県で開催された地球環境問題を扱ったエコアジアの消燈のイベントでは、天ぷら廃食油による発電で、4000個の豆ネオンを照らすなど、地球環境を配慮し、市民の共通の庭としての街区公園になったと自負している。
環境先進県を標榜する鳥取県と鳥取市は、3年前に全国で初めて「環境」を名称に掲げた大学「鳥取環境大学」を立ち上げ、来年卒業生を出すまでに至っている。この大学のキャンパスにも、風力発電と天ぷら廃食油の精油による発電施設を備えた間伐材ドームを設置し、それらの動力で貯留した雨水を循環させた、エネルギー自立型のビオトープづくりのモデル実験に挑戦している。造園修景で使われる滝や噴水は、化石燃料や原子力エネルギーに依存した電力を使う場合が多いが、エネルギーを自前で生み出せることが出来れば、自然再生と地球温暖化防止、そして雨水利用による水の節約という三つの地球環境問題を解決することができる。まだ、開発途上であるが、このモデルを使えば、荒廃地の緑化、市民農園による食の循環、電力や水道が断ち切られたときの防災公園、災害避難地での仮説住宅などにも使えることになる。自前の電力を搭載した間伐材ドームを、サバイバルガイアドーム(SGD)と呼んでいる。
日常はコミュニテイの共通の庭でありながら、災害時の公園が、地球環境時代の装備を備えているという意味で、地球環境時代の新しいライフライン緑地といえるのではないかと自負している。
(学識理事・鳥取環境大学 吉村 元男)
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【総・支部だより】
技能五輪世界大会へ
佐賀県ペアが出場権
佐賀県支部
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前山君と小林君 |
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作業の様子
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10月23日、24日の両日、岩手県で開催された第42回技能五輪全国大会において、造園職種で出場した本県選出のペアが優秀な成績を修め、来年5月のフィンランド・ヘルシンキ市にて行われる国際大会への出場権を見事獲得しました(国際大会への出場権は21歳以下のみ)。
このペアは、当協会および日造連の佐賀県支部会員である㈱旭日緑化建設の前山幸輝君と、㈱古梅園の小林圭造君で、今回の課題は、3.5m×5mの区画に石積と石組、レンガ張り、園路、木柵、植栽、芝張り、草花の植え付けを行うもので、2日間にわたって、熱闘が繰り広げられました。
この快挙は両選手の優れた技術力に加え、日々の努力の賜物であると思います。
国際大会が開かれる湖と森の国フィンランドは気候・風土や造園資材も大きく違うところですが、各国から参加する若き技術者と堂々と技を競い合い実力を発揮して優秀な成績を修められるよう支部会員一同大いに期待しているところです。
(佐賀県支部・富安正彦)
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【総・支部だより】
事業化向けた提案へ
調査研究活動を推進
富山県支部
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我が国の経済情勢は引き続き、厳しいことが懸念されるが、これに対応できるよう造園工事業も新たな時代の要請を把握し、新分野も含め事業の拡大に努めていかなければならない。
このような厳しい時代を乗り切るため、当支部は、本部および北陸総支部とも連携を保ちながら、さらなる施工技術の向上、雇用、労働条件の改善、経営の合理化、安定化はもちろんのこと、造園建設業の新たな業務分野の開拓や国民に対する造園建設業への理解の推進に努めるとともに、会員相互の融和を図りつつ、事業を推進しているところである。
富山県支部においては、本部の機構改革に倣い、平成16年度から北陸総支部に準じた総務委員会、事業委員会、技術委員会の三委員会を創設し、支部会員全員参加による次のような事業活動を行っている。
総務委員会では、広報・渉外、営業・各種大会の参加等を、事業委員会では、植栽基盤診断士や街路樹剪定士などの各種研修会の開催等を、技術委員会では各種事業の調査研究等を積極的に行うこととした。
特に技術委員会では、総支部と密接な連携をとりながら、国、事業団および地方公共団体等の事業化につながるような提案型の調査研究を行っている。
今年度のテーマは、ポケットパークの設置計画や道路側帯の植栽、各種学校の校庭緑化等を主に月1、2回のペースで開催している。
(富山県支部事務局)
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技能五輪全国大会
当協会から5氏入賞
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第42回技能五輪全国大会「技能五輪2004 in 銀河系いわて」が10月22日から25日まで開催され、42職種、1068人が参加。期間中の入場者は約13万人に上った。造園職種は、12都府県から38人が参加。当協会会員から5人が入賞した。入賞者は以下の通り。
▼銀賞=前山幸輝(㈱旭日緑化建設)佐賀県、小林圭造(㈱古梅園)佐賀県、近藤秀行(森川ガーデン㈱)香川県▼銅賞=中島まゆ(㈱共同園芸)岩手県▼敢闘賞=岡田大介(双葉グリーン土木㈱)福島県
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【緑滴】
武内 壽一 (日産緑化㈱)
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師走に入ると何となく来年の干支(えと)を意識したり、年賀状の準備が気になったりします。私は毎年その時々の世相を川柳気取りの自己流三十一文字に表し、年賀状に書き添えるようにしておりますが、後で振り返ると当時の時代背景が偲ばれ、考えさせられることがあります。
パソコンの
マウスに追われ白鼠
リストラ避けて
五十の手習い
今から10年程前、Windows95のお陰でパソコンが飛躍的に使いやすくなり、大手企業ではパソコン一人一台時代へ、社内メールが普及し、仕事のやり方が大きく変わって来ました。「俺はキーボードが苦手だ、メールより電話だ、パソコンの前に張りついていて仕事になるか」と言う強がりがだんだん通用しなくなってきました。この句は翌1996年子年の年賀状に書き添えたものです。
それから五年、「IT革命」が流行語になるほど、インターネットの利用が進み、携帯電話が爆発的に普及し、21世紀は空間情報化社会だと言われるようになりました。2001年の年賀状です。
ケータイで
親指テクを競い合う
女子高生のIT革命
干支(えと)の「巳」を取り込めなかったのは残念ですが、世相は良く捉えていると自画自賛しております。当時の女子高生達も続々とOLに仲間入りしてきます。ExcelやWordを当たり前のように使いこなして…
ドッグイヤーで変化し、進化する時代の中で、我が造園業界のテンポは一寸違うように感じます。
Eジャパン計画に沿って、国土交通省や東京都をはじめ各自治体では、電子入札や電子納品が順次導入され、ITの応用が着実に進んでおります。しかし、現場の生産性はあまり上がっていません。他産業がこの十年で労働生産性を大きく向上させたのに比べ、相変わらず人手作業に頼らざるを得ない植栽、芝張り、剪定、草刈り、除草、造園工事…
植物の生長テンポが十年一日のように、造園緑化業の仕事内容も大きくは変わりようがないのでしょうか。せめてITをフル活用して情報管理と書類作成の効率をもっともっと高めたいと考える次第です。
武内 壽一(日産緑化㈱)
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【事務局の動き】
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【11月】
5(金)・ 建設雇用改善推進の集い
6(土)・近畿総支部役員連絡協議会
8(月)・ 「広報日造協」編集会議
8(月)・ 「世界都市計画の日」日本集会
9(火)・ 財政・運営検討特別委員会
10(水)~12(金)・6日本公園緑地協会 公園緑地講習会
11(木)・ 造園・環境緑化産業振興会代表者会議
12(金)・ 自民党税制改正ヒアリング
18(木)・ 公園緑地管理財団設立30周年記念式典
19(金)・全国都市公園整備促進大会
24(水)・ 造園CPD企画会議
25(木)・ 都市整備推進協議会現地視察
25(木)・ 全国建設研修センター説明会
25(木)・九州・沖縄緑化協議会
26(金)・広島県支部講習会
29(月)・静岡県支部都市緑化技術研修会
30(火)・ 財政・運営検討特別委員会専門部会
【12月】
1(水)・ 日本緑化センター第2回理事会
1(水)~3(金)・植栽基盤診断士認定試験
6(月)~8(水)・植栽基盤診断士認定試験
7(火)・ 「広報日造協」編集会議
10(金)・九州総支部緑化研修会
13(月)・岐阜県支部造園研修会
14(火)・ 技術委員会(在京・全国)
16(木)・ 事業委員会(在京)
17(金)・財政・運営作業部会
17(金)・ 植栽基盤診断士・認定審査委員会
20(月)・ 関東地方整備局との意見交換会
21(火)・ 総務委員会(全国)
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