広報 日造協 2003年8月10日 第353号

■1面
平成15年度 通常総会 緑花の重要性アピールへ
事業計画6議案を審議承認
緑豊かな生活環境へ 会長 成家次男 (総会あいさつより)
屋上等緑化工事を追加
建設業法の造園工事の内容・例示が改正
日比谷公園100周年 当協会ガーデニングショーに協力
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  ●平成15年度 通常総会 緑花の重要性アピールへ
  事業計画6議案を審議承認

 

総会の冒頭、あいさつする成家次男会長

 当協会の平成15年度通常総会は6月23日、東京・港区の赤坂プリンスホテル五色・新緑で開催し、6議案を審議・承認したほか、各種表彰の授与式や技術発表会を実施。多くの来賓を迎え、懇談会も開かれた。
 通常総会は冒頭、成家次男会長があいさつ(別掲)。その後、来賓を代表して、国土交通省の松本守大臣官房審議官が祝辞。
 続いて総会に先立ち、平成15年度の造園建設功労賞14名、業績表彰27名、勤続表彰10名の表彰を行った(2面に受賞者一覧)。
総会では、平成14年度会務報告 平成14年度決算報告 平成15年度事業計画(案)平成15年度収支予算(案)総会議決事項の委任 役員の補充選任――の6議案を了承議決。新任役員には、理事に角地徳久氏(7建設業振興基金専務理事)、砂川孝志氏(7リバーフロント整備センター専務理事)、監事に藤原恒男氏(埼玉グリーンサービス 代表取締役)がそれぞれ就任した。
 また、平成15年度の事業計画では、5つの柱を掲げ、緑花の重要性のPRなどについて積極的に取り組んでいくこととした(詳細2面)。
総会終了後の技術発表会は、昨年11月に調査、作成した技術関係レポートの中から、「みどりの学校」として、当協会みどりの学校特別研究会、「技術開発と成果の発表」として、6鹿児島県造園建設業協会の水辺の緑化試験施工の調査及びその他の調査研究について、発表が行われた。
 そのほか、当日は午後6時から懇談会も開催。多数の来賓の方々が参加し、国土交通省から岩城光英大臣政務官が祝辞を述べたほか、自由民主党政務調査会国土交通部会長の橘康太郎衆議院議員をはじめ、都市公園緑地等整備促進議員連盟の副会長・村岡兼造衆議院議員、幹事の相沢英之衆議院議員、山本有二衆議院議員、松谷蒼一郎参議院議員が出席。また、自由民主党組織本部団体総局国土・建設関係団体から脇雅史参議院議員、そのほか、竹本直一衆議院議員、松下忠洋衆議院議員が参加した。
 祝宴に際しては、7日本造園修景協会の三好勝彦会長が乾杯を発声、歓談入り、参加者相互の情報交換など、賑やかな懇談の場となった。

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緑豊かな生活環境へ 会長 成家次男 (総会あいさつより)

 当協会は全国9総支部・47都道府県支部と1550余社を擁し、日本を代表して国際園芸家協会へ加盟するなど、名実ともに我が国を代表する造園建設業の団体に成長するに至りました。
 今日、活力ある経済社会と真に豊かな国民生活の実現を図り、21世紀に相応しい安全で質の高い快適な生活の実現を目指し、個性的で活力と潤いのある地域づくりを進めることが重要であります。
 中でも、都市公園を始めとする緑のオープンスペースは、災害に対する安全性の確保や、活力ある福祉社会の形成・個性的で潤いのある地域づくりの推進に役立つとともに、自然とのふれあい、文化活動の場として欠くことのできないものであり、その整備の推進が今強く求められております。
 こうした中で、国土交通省においては、国土づくりの目標に活力と美しい環境の創造を掲げ、都市構造の再編と防災機能の向上、少子・高齢化に対応した豊かな生活空間づくり、循環型社会の構築・地球環境への対応、地域が主体となった個性と工夫に満ちた魅力ある都市づくり等各種施策に積極的に推進されているところであります。これらの諸施策を達成するためには、都市公園を始め、道路、河川、その他の公共・公益施設の環境整備の担い手である我が業界の果たす役割は大変に大きいものがあります。
 当協会と致しましても、公益法人としての的確性を一層強化すると共に、従来型の運営を抜本的に改革し、新たな発想に立った21世紀型の協会へと再構築していく必要があります。このため、本部と地方の連携を密にし、地方の自主性と創意工夫を尊重した政策展開を進めながら、多様化する環境緑化事業に対応する施工管理体制の確立と技術水準の高度化に取り組み、国及び地方公共団体・公団等の緑化施策に積極的に参画・協力して、緑豊かな生活環境の改善に一段の努力を重ねていかなければならないと存じます。
 最近の建設産業界を取り巻く状況は誠に厳しいものがありますが、私共も適正な競争社会の実現に努力しながら、造園建設業の健全なる発展を目指し業務領域の拡大を図りつつ、山積する諸問題に前向きに取り組んでいく所存でございます。

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屋上等緑化工事を追加   建設業法の造園工事の内容・例示が改正

このたび、建設業法に基づき規定されている造園工事の内容等の一部が別紙のとおり改正され、国土交通省が告示。新たに「屋上等緑化工事」が追加された。

 造園工事は、公園や緑地に係る総合的な建設工事をはじめ、道路、河川、屋上等の緑化工事、動植物についての知識と技術を活かした保護・育成による植生の復元工事、緑地等の維持・管理にいたるまで幅広い工種で構成されている。
 造園建設業界では、多年にわたる公園緑地等の整備、造園・修景に関する経験と、日本庭園などの伝統技術を基礎として蓄積した技術を活かし、これらの都市環境及び生活環境の整備に貢献してきた実績がある。
 造園工事の内容と具体的な例示については建設業法の第二条の別表により定められているが、近年の造園緑化に関する工事の領域と対象工種の拡大により、公園緑地等だけでなく、道路、建築物の屋上等の緑化、植生の復元までを含めた広範囲な領域を対象としている工事であるという理解が十分得られていない面があった。
日造協では、道路等の公共施設の緑化、屋上等の緑化、自然育成に関する工事等も、造園で取扱うべき工種としてより明確な表現となるよう、多方面に向けた要望活動を数年来にわたり行ってきた。
 緑豊かな美しい国土建設、景観に配慮した街づくりが広く国民から求められている今、その実現のためにはすぐれた造園修景技術が必要であり、日造協を中心とする造園建設業が工事にたずさわることがもっともふさわしい、ということを国、地方自治体等に理解していただけるよう、要望活動を展開してゆくことが必要である。

 改正点と新旧対照表
1工事の内容・例示の改正
 建設業法第二条第一項の別表の上欄に掲げる建設工事の内容・例示の一部改正
(別表)
2工事の内容の
考え方の改正
「許可業種区分の内容の見直しに当たっての考え方について」(昭和60年10月14日付け建設省経建発第170号 建設経済局建設業課長通知)の一部改正
 従来の (1) 広場工事、園路工事、(2) 公園設備工事の考え方に加えて、次の2項が新たに追加された。
 (3) 今回新たに追加した「屋上等緑化工事」とは、建築物の屋上、壁面等を緑化する建設工事である。
 (4) 例示おける「植栽工事」には、植生を復元する建設工事が含まれる。

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日比谷公園100周年 当協会ガーデニングショーに協力

明治36年、日本の近代公園の先駆けとして誕生した東京・日比谷公園が100年を迎えた。東京都では、これを記念してさまざまなイベントを実施。特に10月18日(土)〜26日(日)はガーデニングショーを開催。テーマ庭園や屋上緑化などのPRも行われる。

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