広報 日造協 2003年5月10日 第352号

 

■2面

全国都市公園・緑化・緑地保全主管課長会議
          4月22日 国土交通省で開催

平成15年度都市公園事業関係予算 総額2627億円に

平成15年度設計労務単価 造園工 東京16800円 大阪16400円に

【緑滴】 伊藤 祐三  

【麹町箱】しぶだより・心癒す花の名所づくり  兵庫県支部

What's NEW 日造協会員向け各種通達文書

人事異動

1面

2面

3面

4面

見出し


全国都市公園・緑化・緑地保全主管課長会議 4月22日 国土交通省で開催

 国土交通省は去る4月22日(火)、10階共用大会議室において、各都道府県、政令指定都市、地方整備局の担当課長及び関係公団などの出席のもとに「全国都市公園・緑化・緑地保全主管課長会議」を開催した。
 当日の会議には、都市・地域整備局高梨公園緑地課長、船引公園・緑化事業調整官、上島緑地環境推進室長をはじめ、公園緑地課の幹部職員が出席した。
 本会議は新年度に入り、国土交通省都市・地域整備局公園緑地課所管の主要事項について説明するとともに、公園緑地関係者のこれらの事業推進についての理解と協力を得るため、毎年開催されている。
 今回は国土交通省から 公園をめぐる最近の動きについて 平成15年度都市公園等整備事業予算等の概要 地方整備局等における都市公園事業の執行体制について 事業の効率化・透明化の推進と予算の適正な執行について D緑地の保全・緑化の推進についてそれぞれ説明があった。
 今年の主な議題は次のとおりである。
 (1) 都市公園法施行令の一部改正等について
 (2) 社会資本整備審議会(公園緑地小委員会)について
 (3) 公園をめぐる最近の動き
 地方分権改革推進会議 経済財政諮問会議 都市再生プロジェクト ヒートアイランド対策の動き
 (4) 平成15年度都市公園等整備事業予算
 社会資本整備重点計画の推進 新規事項等 多様な制度の活用
 (5) 事業の効率化・透明化の推進と予算の適正な執行
 緑の基本計画の策定状況 公共事業の「評価システム」
 (6) 緑地の保全・緑化の推進
 新たな緑の政策大綱等 古都保存行政 緑化の推進に関する普及啓発

 ▲This page Top

 

平成15年度都市公園事業関係予算 総額2627億円に

 平成15年度の都市公園事業関係予算が発表された。
 これによると、都市公園事業費は、直轄事業が408億円、補助事業が2219億円で総額は2627億円となった。
 平成15年度都市公園事業関係予算の直轄事業の内訳は、国営公園維持管理費が113億2100万円で、国営公園整備費が294億9500万円。また、基幹的防災拠点となる「有明の丘地区(仮称)」の整備費が約1億円となった。
 都道府県別配分額は、都市基盤整備公団と環境事業団の2公団を含め49団体に配分。合わせて916カ所、2219億600万円を配分した。
 このうち、配分カ所数がもっとも多いのが北海道で、八雲町の噴火湾パノラマパークなど62カ所に配分。大阪府が44カ所、八尾市、東大阪市、大阪市・久宝寺緑地などを整備する。そのほか、30カ所を超えたのは、神奈川県(茅ヶ崎市
・茅ヶ崎北部丘陵公園など)43カ所、愛知県(長久手町・愛知青少年公園など)43カ所、東京都(練馬区、板橋区・城北中央公園など)41カ所、沖縄県(那覇市・首里城公園など)が38カ所、と兵庫県(三木市・三木総合防災公園など)が33カ所、福岡県(筑後市・瀬高町・筑後広域公園など)が33カ所となった。
 都道府県別の配分額をみると、神奈川県が218億2500万円と最大で、次いで北海道が185億円、沖縄県が144億円。そのほか、兵庫県、大阪府、東京都の6都道府県への配分が100億円を超えた。

▲This page Top

  

平成15年度設計労務単価 造園工 東京16800円 大阪16400円に

 平成15年度の公共工事設計労務単価(基準額)がこのほど決まった。50職種の平均運用額は1万8356円。「造園工」は、沖縄県が17400円と最も高く、次いで福島県、愛知県が17300円。宮城県、山形県、新潟県、静岡県が17000を越えた。
 詳細は国土交通省総合政策局労働資材対策室(TEL03・5253・8111)。

▲This page Top

 

【緑滴】 伊藤 祐三 

 造園業と言う仕事に従事して、30数年が経ちました。その間東京や他の多くの都市も街路樹や公園の整備が行われて緑が多くなったと思われます。
 しかし、諸外国に比べると、都市における一人当たりの緑地面積はまだまだ少ないものです。
 ここ数年環境問題が多く論じられるようになってきました。そして各企業が環境問題に真剣に取り組んでいることを多くPRしています。ある石油系企業は地球規模にとらえ、熱帯地域に植樹を進めております。また、自動車メーカーはガソリン等に代わる新たなエネルギーの燃料電池や水素を使った実験車を開発しPRしています。
 こういった基幹産業は今まで行ってきた企業経営に対する公害問題等の言わば負の部分をすり変えるために、環境問題に取り組む姿勢を強調しているように見受けられます。また、我が国の政治家はどの政党においても緑の効用を支持し緑地を増やそうと唱えていますが、上辺だけの政策であり真の意味での環境緑地政策は出ていないのではないかと思われます。
 今後の環境問題を論じる時、色々な事柄に縛られることなく、本当の意味での環境問題を語るべく、建設産業の中で植物という唯一の生き物を取り扱う造園建設業からの発信が不可欠であり、信念を持って社会に発言しなくてはならないと思います。
 色々なメディアに登場する○○評論家なる人たちの中に、我々造園人の中からも環境問題評論家といったスターを作り出して、一般の社会に地球環境の担い手として造園業の役割を認識させる今が絶好のチャンスと思います。
 その発信源の最たる日造協の力に、微力ながらも私もお役に立ちたいと思うこの頃です。
(東光園緑化梶@伊藤 祐三)

▲This Page Top

 

【麹町箱】しぶだより・心癒す花の名所づくり  兵庫県支部

 兵庫県では今、淡路島全島でホスピタリティーあふれ、心癒す花の名所づくりが進められています。特に、春季には花と緑のイベントが目白押しです。2000年に「淡路花博」が開催された「淡路夢舞台」とその周辺では3月21日から5月25日まで『淡路花祭 2003』が開催されています。「チューリップショー」や奇跡の星の植物館での「シーボルトの庭」などのオランダフラワーショー、開園一周年を迎えた国営明石海峡公園の芝生広場や「移ろいの庭」などの新規追加オープン、また、淡路の丘陵地のお花畑「あわじ花さじき」や世界一の明石海峡大橋を楽しめる「県立淡路島公園・淡路ハイウェイオアシス」、さらには、今、ランドスケープ教育の分野で全国的に注目されている「県立淡路景観園芸学校・アルファガーデン」等近隣施設などでもこれにあわせイベントが展開されています。

 また、4月26日には、国営明石海峡公園において、皇太子同妃両殿下をお迎えし第14回全国「みどりの愛護」のつどいが開催。引き続き、5月3日には、昨年のワールドカップサッカーで世界の注目を集めたベッカムを中心とするイングランドチームの練習会場となった「兵庫県立淡路佐野運動公園」(津名町)が新たにオープン、などなど。

 さらに、淡路全島では淡路島が誇る四季折々の花の名所、景勝地、観光施設などを“花の札所”として指定した「あわじ花へんろ」を展開中で、花と緑をキーにした魅力ある地域づくりが進んでいます。兵庫県では、淡路地域から全県への「花のまちづくり」にも取り組んでおり、兵庫県支部としても全国からの皆様のご来県をお待ちしているところです。

(兵庫県支部)

▲This Page Top

  

人事異動

【国土交通省関係】
(平成15年4月1日付)
 ▼大臣官房付・即日辞職
=小塚雅史(地域振興整備公団総務部付参事)
 ▼辞職(3月31日付)(地域振興整備公団総務部付参事)=末永錬司(都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室長)
 ▼都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室長=上島晃嗣(関東地方整備局建政部公園調整官)
 ▼関東地方整備局建政部公園調整官=栗原正夫(関東地方整備局国営アルプスあづみの公園工事事務所長)
 ▼関東地方整備局国営アルプスあづみの公園工事事務所長=鈴木勝(総合政策局建設施工企画課企画専門官)
 ▼大臣官房付・即日辞職(3月31日付)(地域振興整備公団都市整備計画部地域政策課長)=加藤真司(内閣府沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所長)
 ▼出向(内閣府沖縄総合事務局国営沖縄公園事務所長)=松江正彦(中部地方整備局建政部公園調整官)
 ▼中部地方整備局建政部公園調整官=岩山健(愛知県建設部公園緑地課長補佐)
 ▼独立行政法人建築研究所住宅・都市グループ上席研究員=鈴木弘孝(大臣官房付)
 ▼九州地方整備局建政部都市調整官=佐藤久夫(都市・地域整備局公園緑地課長補佐)
 ▼都市・地域整備局公園緑地課長補佐=藤家勝栄(九州地方整備局建政部都市調整官)
 ▼国土交通大学校計画管理部都市計画科長=清水和男(都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室課長補佐)
 ▼都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室課長補佐=森倫明(国土地理院総務部人事課長)
 ▼近畿地方整備局国営飛鳥歴史公園事務所長=高松正彦(都市・地域整備局公園緑地課長補佐(併)大臣官房都市再生新独立行政法人設立準備室)
 ▼都市・地域整備局公園緑地課長補佐(併)大臣官房都市再生新独立行政法人設立準備室=片山壮二(国土計画局特別調整課長補佐)
 ▼都市・地域整備局公園緑地課緑地環境推進室課長補佐=加藤順子(都市・地域整備局大都市圏整備課長補佐)
 ▼総合政策局建設振興課労働資材対策室課長補佐=田畑正敏(近畿地方整備局淀川工事事務所副所長)
 ▼辞職(3月31日付)(大阪市ゆとりとみどり振興局副理事)=岡田潤(国土技術政策総合研究所都市研究部都市防災研究室長)
 ▼東北地方整備局企画部環境審査官=大利泰宏(東北地方整備局国営みちのく杜の湖畔公園工事事務所長)
 ▼東北地方整備局国営みちのく杜の湖畔公園工事事務所長=秋山喜久男(東北地方整備局道路部特定道路工事対策官)
 ▼辞職=富岡寛(関東地方整備局国営常陸海浜公園工事事務所長)
 ▼関東地方整備局常陸海浜公園事務所長=矢花昇(河川局防災課災害査定官)
 ▼辞職=横倉勇(関東地方整備局国営武蔵丘陵森林公園管理所長)
 ▼関東地方整備局国営武蔵丘陵公園管理所長=中川誠(国土技術研究センター調査第二部参事)
 ▼辞職=徳永満紀(四国地方整備局国営讃岐まんのう公園工事事務所長)
 ▼四国地方整備局国営讃岐まんのう公園事務所長=栗本好正(四国地方整備局企画部広域計画課長)
 ▼北海道開発局国営滝野すずらん丘陵公園事務所長
=東海林繁(北海道開発局稚内開発建設部道路課長)

 

▲This Page Top