広報 日造協 2003年5月10日 第352号

■4面
【総・支部だより】 
平成20年に群馬フェア            関東・甲信総支部
愛知万博・静岡花博に全力         中部総支部
花の都ぎふ100人委員会 全体会議開く 中部総支部
技能五輪2組とも入賞            東北総支部
東北地方整備局と意見交換         東北総支部
水環境セミナー開催             九州・沖縄総支部
緑の都市賞公募
樹木診断で講演会
1面 2面  3面 4面 見出し

 

平成20年に群馬フェア            関東・甲信総支部

 癒しの宝庫である群馬県。
 「関東平野のはじまる所」に位置し、東・西・北の三方は山に囲まれ、豊富な自然に恵まれている。中でも国立公園に指定されている尾瀬は全国的に有名であり、水芭蕉をはじめ貴重な山岳植物が訪れる人々を魅了している。
 また、首都圏の水瓶で「水源の森百選」にも選ばれ、日本最大の流域面積を誇る利根川の源流は、豊かで良質な水の安定的な供給や、快適な生活環境の形成等、後世に引継いでいくため保存活動もされている。
 都心からわずか100qにあり都市化が進んでいる中で、このように自然と街とが密接している地域も少ないのではないだろうか。
 そんな風光明媚な群馬県をもっと多くの人々に知ってもらいたいとの気持ちから、群馬県は街に緑の意識や知識の普及を図る全国都市緑化フェアの平成20年開催を表明した。国と地方公共団体の協力による都市緑化が目的であるが、過去の都市緑化フェアでは、会場には庭園、花壇、生垣等園芸や農業関連の展示物、テーマ館など設置し様々なイベント行事が展開されて来た。
 群馬県での開催が決定になれば、県民参加による公園づくりの実践の機会になり、産業等に幅広い分野になるのではないかと認識している。これらを踏まえて、都市緑化フェアを成功させるため支部で検討していきたい。

 

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愛知万博・静岡花博に全力         中部総支部

 全国的に建設業界不況の中、中部地区に於いては造園業が関わる大型プロジェクトの計画、実施がかなりの数があり、造園界上げてそれの成功に寄与すべく、あらゆる方面から造園界の叡智を結集し、造園業が今まで以上に認知されるよう努めており、昨年より本格的に工事施工も始まり、活気がみなぎっております。
 しかしながら、まだまだ造園業界の認識、地位が確立されておらず、今回のイベントをもって、建設業界の中において、位置の確立を図るべく、総支部上げて取り組んでおります。
 公共事業に対する世論の逆風の中、我々は造園業の原点に立ち戻り、発注者が誰であるかを考え、立案、計画、施工、管理とあらゆる観点からそれに参画し、それぞれの立場に於いて、最善を尽くし市民の生の声を聞き、参加していただき、喜ばれるべきものを提供し、市民自らの声として、中部総支部造園界の存在を確立できるものと確信しております。
 現在、他地域造園業界と比べ、恵まれた環境にあるが由、将来を見据え、業界の確固たる団結を図り、このたびの大型イベントを通じ、造園に携る全ての人々に、「誇りある職種」についている認識を今まで以上に持たせ、早い時期に、子供達に「将来なりたい」職種の中に入るべく、今、我々が何を成すべきかを考えれば、おのずと方針が見え、方策を実行できると考えられます。
 中部総支部会員のみならず、全国の会員の参加なくして、2004年4月から静岡、浜松で開催される
“しずおか国際園芸博覧会”
及び2005年3月から愛知で開催される“2005日本国際博覧会”の成功はあり得なく、各位のご参加をお待ちしております。
(中部総支部長)

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花の都ぎふ100人委員会 全体会議開く 中部総支部

 平成15年3月14日、岐阜県が主催する“花の都 ぎふ100人委員会全体会議”が開催された。会議には、県内の造園緑化協会会員、寄せ植え華道師範、花卉生産者、樹木医など、花や造園に関わる専門家がおよそ100人参加した。
 会議は今後も継続して開催される予定で、地域活性化運動の一つである“花の都 ぎふ”運動を、今後どのように県民と行政が協働して展開するかをテーマに話し合われる。
 今回の会議では、“花フェスタ2005”とそれに先立つ“花の都ぎふ祭 り 〜ひだ・みの花紀行〜”について討論され、グループ会議の後、県知事を交え、各グループの発表が行われた。意見は個別の具体的な提案だけでなく、基本計画や方針、会場までの道路の整備、会場内の施設整備等数多く出され、基本構想をしっかりさせて、県民協働のもとイベント成功へ向けての意気込みが感じられるものであった。 (岐阜県支部)

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技能五輪2組とも入賞             東北総支部

 昨年10月、熊本市で開催された第40回技能五輪大会に出場した福島県選手2組(2人1組)が、ともに金、敢闘賞の入賞を果たした。
 この大会は、6月にスイスで開催の第37回技能五輪世界大会の予選も兼ねており、金賞受賞1組が世界大会への出場も決めた。2年連続の金受賞は、大変な快挙であり、厳しい状況にある我業界にあって大変明るく元気づけられる話題でした。この快挙は、「技能技術立県ふくしま」を全国に発信しただけでなく、我々にモノづくりと向き合う姿勢を再確認させられました。
 我が国は、モノづくりで発展してきた国ですが技だけではなくモノづくりにたずさわってきた人たちとモノづくりの環境を大事に育ててきた結果ではないでしょうか。
 最近、公共工事の現場においても、技能士の常駐制度が始まっており、この動きは、全国に広まることが予想されます。植物の生態、生理に促したより質の高い造園工事、植栽管理、街路樹の剪定が期待され、街路樹剪定の現場では、街路樹剪定士の常駐ものぞまれるところであります。
「みどり豊かな町づくり」は、このような質の高い造園工事、剪定等の管理によりはじめて成り立つものであり、みどり豊かな町づくりの過程は、とりもなおさず技能者を大切にすることではないでしょうか。次世代に残せる緑の財産は、まず若手技能者の育成、技能士の活用からはじまるような気がします。
 なお、福島県では、現在 技能士1526名(1〜3級)街路樹剪定士66名がおります。 
(福島県支部)

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東北地方整備局と意見交換         東北総支部

 東北総支部では、平成15年2月5日仙台市内勾当台会館において、東北地方整備局との意見交換会を開催した。
 東北地方整備局から大野雄一建政部長、新田敬師都市調整官の出席をいただき、東北総支部から各県支部長、各委員長が出席し佐々木吉和総支部長の開催挨拶に続き、大野雄一建政部長から「建設業の現状と建設産業のセーフティネットの構築」と題し、建設業の経営環境の状況、再編等の課題と東北の建設業の現状についての講話と、新田敬師都市調整官から、緑を基調とした都市環境の確保、余暇空間の確保等公園緑地行政の取組みについてお話をいただいた後、意見交換に入り、主任技術者の設置条件の緩和、街路樹剪定士の活用、造園に係わる工事の専門工事業者への分離発注の問題など8項目の要望事項に対し意見交換を行い、分離発注について河川工事を除き分離発注が進んでいるとのことであったが、道路緑地管理者等で一部地域において逆行する扱いも見られるので、さらにご理解を得るよう要望したところである。
 また、要望事項とは別に将来についての意見検討事項として、自然と共生する住宅、街、都市づくり、公園造り等地域に合わせた開発にどう係わっていくか、造園工事業としてのアイデンティティを出せるのか、地域づくり、公園、広場、道など公共空間の利活用などについて、官、民の立場を離れての活発な話し合いをした。 
(東北総支部事務局長)

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水環境セミナー開催             九州・沖縄総支部

セミナーのもよう

 九州地区における様々な水辺の環境づくりを、各地域の人々が知恵や工夫を共通の知識として学ぶことにより認識を深め、さらなる「健全な水辺の生態系の蘇生」に専門の技術者として地域への貢献をめざす「九州水環境セミナー」を平成15年1月25日に福岡市博多区の福岡商工会議所で開催、行政・学会・市民・業界等から128名が参加した。
 テーマは“自然の再生”、基調講演では国土交通省九州地方整備局武雄工事事務所の島谷幸宏所長が「河川の環境修復と自然再生 〜市民とともに〜」と題し、同事務所が佐賀県相知町で続ける「松浦川の『アザメの瀬』自然再生事業」について、徹底した住民参加、人と自然が共生した暮らしの再生、シードバンク(埋土種子)を利用した湿地の再生、取組みの結果を検証しながら計画や手法を練り直すという順応的な整備手法――など特徴的な事例が紹介された。
 また、汽水湖の島根県・穴道湖が、かつては淡水湖であったことなどを例に、「人間による自然の改変は必ずしも悪い面ばかりではないはず」と語られた。
 研究発表では、佐賀県支部の「浮き島による水質浄化と景観について」、大分県支部の「うら川の自然再生、河川整備について」、鹿児島県支部の「河川の既存構造物への緑化」、沖縄県支部の「多自然型川づくりにおけるマングローブの利用について」等の取組み事例が報告された。
(九州・沖縄総支部 事務局長 市丸 敏和)

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緑の都市賞公募

 (財)都市緑化基金と読売新聞社は、第23回「緑の都市賞」の公募を開始する。
 公募は、「施設緑化部門」が、公開性のある施設などを対象に緑化や保全に取り組む@市民等の緑化活動団体、緑化事業を行うA企業・公共団体等の事業者。
 「地域緑化部門」が、地域や地区に広がった緑化や保全に取り組む@市民等の緑化活動団体、緑化事業を行うA企業・公共団体等の事業者。
 「緑の都市づくり部門」が、都市全般の緑化に取り組み成果をあげている都道府県を除く公共団体。
 応募は所定の応募用紙に必要事項を記入、応募締切は6月30日、当日消印有効。
 応募要項や問い合わせは、7都市緑化基金 TEL03・5275・2291、URL:http://www.urban-green.or.jp まで。

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樹木診断で講演会

 講演会「樹木の健康診断」が、街路樹診断協会主催、当協会等の後援で開かれる。講演では樹木管理の新しい手法VTA診断を考案した独・マティック博士らが、樹木の倒木の危険性や安全性について講演。
 東京公演は5月27日、東京・江東区有明の東京ビッグサイト会議棟7階で午前10時から午後4時まで。
 大阪講演は5月29日、大阪・中央区大手前のプリムローズ大阪で、午後1時から5時まで開催。
 参加費はともに3000円。問い合わせは、TEL03・3454・5520、URL:www.gaishin.com.

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